終古 紲

 雑誌の立ち読みは、お断り。
「……何の用?」
「オカイモノですヨ」
 三十分近くも読んでた雑誌をやっとラックに置いたと思ったら、缶コーヒー(ホット)を恭しく差し出しやがった彼は、悪ぶれることなく無邪気にそう言 ...

短編・掌編

短編・掌編

 短い読み物。

↑新

堂々巡りの現実
左様なら
刀護

短編・掌編

 一番落ち着く場所はトイレなんだと言ったらそうか、と頷かれた。
 確実に一人になれる場所というとここしかないじゃない。そう力説したら、まあそうだよねぇ、と笑った。
 便座に座ってカタログめくるのが至福なんだよ。換気扇の ...

短編・掌編

 私は、人形の髪の毛を切っていた。
 ジャク、ジャク、ジャク、ジャク、ジャクジャク。
 鋏を入れる度に、髪の毛はどんどん短くなる。
 ジャク、ジャク、ジャク、ジャク、ジャクジャク。
 長かった髪の毛はみ ...

短編・掌編

 すらりと抜かれた刃に、彼女は目を細めた。
 そんな彼女の反応は気にも留めず、刀護(かたなもり)は鞘を無造作に腰紐へ押し込み、刀を右手に握った。
 とはいえ、構えるでもなく腕はだらりと下げたままだ。
「……あー ...

お題

12:永劫断絶のリバース。邪推と愛着と気付かない君への考察。
綾なす生と死の調べ。
回帰、再会と転生のリコリス。
永劫断絶のリバース。
閉じた箱の中で愛と絶望と希望と死期を考える。
破滅に向かうのはそれが心地良 ...

お題

11:からっぽの今日は押し潰された心を彩る水琴窟
微弱な境界線
溺死した戦略に忠誠を
疾走する改革
至れり尽くせり神対応
もしかしたら私達は問いかける為にいるのかもしれない
本当は分かってたんだ殴られた頬 ...

お題

10:かくも虚しき人の性弔いのうたすら届かずに
あなたの孤独を包む腕があるのなら
殺した理性の傍らで
安眠場所は君のそば
純真無垢解除装置
純愛監獄
引きちぎる愛の鎖と絶望感
その手を離せるわけがな ...

お題

9:閉じた世界の最果て魂魄の尊厳
永遠時知らず
音色のもたらすもの
離別と契約
逝きすぎた意志
まっさらな言葉
光の落ちた苑
冷たい愛に抱かれて
無機質眼球
廃棄人間/人心廃棄
あ ...

お題

8:魂の重さを量るほど私は命の深みを知らない星の砂時計
空花乱墜(くうげらんつい)の刃
ガラクタギミック
堕落した快楽
官能ドルチェ
つまりそれはどこまで行っても交わることがないわけだけれど
気づかないっ ...