巻き戻す
ただただ、巻き戻す
なかったことにしたい
しなかったことにしたい
私ではない
私じゃない
一心不乱に巻き戻す姿は髪を振り乱し歯を食いしばりあまり見られたものじゃない
手 ...

からっぽすぎる自分
空っぽすぎる自分
真っ逆さまに落ちていこうがどこまでも突き抜けようと
何もなくて何も持たなくて何も手に入れられない
生み出さないこの手は虚しく空を掴むだけ
ない ない ない  ...

瘡蓋を引き剥がしたら血が出てきてじくじくした傷口がてらてらぬらぬらしていて私の心の中と一緒なのだとふと思った。
決して乾かない叶わない光のようなものは私を一生懸命駆り立てようとする。
多くも少なくも自分のことは解ってい ...

君が笑うたびに僕は思い知らされる
君からあいつを奪ったのは僕なのだと
何も知らぬ無垢な手は汚れた僕を浄化するかのようにのばされる
あのね、と舌足らずのお喋りに応える僕は何者だろう
小さな君は僕に絶対の信 ...

お疲れさまと縋る手がむしょうに気持ちが悪かった
お前が求めているのは私じゃないだろ
いつまで私を身代わりにすれば気が済むの
聞いたこともない猫なで声で私を呼び
慣れない手つきで私を抱く
帰って来 ...

トイレの便器にゲーゲー吐いた。
ゴミ箱に捨てられなかった愛憎が、体を逆流して吐瀉となる。
喉が焼け付くようにヒリヒリする。
丸めて捨てられたらどんなにどんなに楽だっただろう。
食べるのはあんなにも簡単で ...

そう、思い出して。
私が私であった頃、あなたは間違いなくあなたでその腕の中はどんな世界よりも幸せだった。

私が壊したあなたは、私だけを見て好きだよ好きだよとうわ言のように繰り返す。
あなたが私を壊さないのは ...

今考えていることをそのまま形にしてくれる機械があればいいのに
一生懸命書き留めようとするのに私の手は遅くて
どんどんどんどん思いついたことが消えていく
もったいない
もどかしい

今も浮かんだ ...

あなたを選んだわけじゃない

偶然あなたがいただけ
あなたはただそこにあっただけ
風に乗ってここまで来た
ただの偶然 偶々

あなたがどう思おうとも始まってしまった
あなたの感情など ...

打ち捨てられた手足を拾い集め
何故このような事態になったのかを考えてみる
抱きしめた腕は切られてしまい
押しつけたキスはもぎ取られてしまった
朝から何も食べていなかったのに出る時は出るものなのね ...